コラム

2025年02月04日

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Colibri imx8XにOSイメージをインストールする方法(Colibri imx8X + ColibriEvaluationBoard)

Colibri imx8XにOSイメージをインストールする方法(Colibri imx8X + ColibriEvaluationBoard)

初めに

今回のコラムはColibri imx8X + ColibriEvaluationBoardにてOSイメージをインストールする方法を紹介する。

 

手順概要
1.キャリアボードにSoMを差し込む
2.リカバリモードにする
3.TEZI (Toradex Easy Installerの略称) のインストール
4.Toradex側のサーバと通信する / OSイメージの入ったメディアを差し込む
5.GUIを操作してインストールするイメージを選択
6.OSイメージのインストール

使用するもの

1.SoM

Colibri imx8X

https://www.toradex.com/ja-jp/computer-on-modules/colibri-arm-family/nxp-imx-8x

2.ColibriEvaluationBoard

https://www.toradex.com/ja-jp/products/carrier-board/colibri-evaluation-board

3.モニター
HDMI モニター一式
or
USB TypeCケーブル + VNCビュアーをインストールしたPC

4.電源(規格に沿ったもの)※詳細は手順中に記載している。

5.TEZI(Toradex Easy Installer)

https://tezi.toradex.com/artifactory/tezi-oe-prod-frankfurt/kirkstone-6.x.y/release/8/colibri-imx8x/tezi/tezi-run/oedeploy/Colibri-iMX8X_ToradexEasyInstaller_6.8.0+build.8.zip

6.OSイメージ(インストール時、SoMにオンラインサーバーからダウンロードする場合は不要)

https://tezi.toradex.com/artifactory/torizoncore-oe-prod-frankfurt/scarthgap-7.x.y/release/1/colibri-imx8x/torizon/torizon-docker/oedeploy/torizon-docker-colibri-imx8x-Tezi_7.0.0+build.1.tar

手順詳細

各コネクタ番号一覧

 

1.キャリアボードにSoMを差し込む

SoMをボードのX1のアダプタへ差し込む。
この時、ボードに対して45度ほど傾けて差し込むと差し込みやすい。
差し込んだ後ボードに平行になるようにSoMを倒し、カチッとなるまで押す。

 

2.リカバリモードにする

X35にて電源を投入しておく。AD安定化電源等を用いて7V~27Vの範囲で投入。

起動はSW7にて行われ、リカバリーモードはSW7とSW9を併用する事で移行可能。

SW9を押下したままSW7を押下し、それから6秒後にSW9をに離すとリカバリーモードに入る。

 

3.TEZI (Toradex Easy Installerの略称) のインストール

X29と解凍されたTEZIの入ったPCを接続し、スクリプトを起動する。

・Windowsの場合 -> recovery-windows.bat
・Linuxの場合 -> recovery-linux.sh

 

4.Toradex側のサーバと通信する / OSイメージの入ったメディアを差し込む

・Toradex側のサーバと通信する場合
X17と外部ネットワークにつながっているEthケーブルを接続する。
インストールされたTEZIが自動で通信するため、基本的には設定項目ない。

・OSイメージの入ったメディアを差し込む場合
USBにイメージを入れ、X31に差し込む。

 

5.GUIを操作してインストールするイメージを選択
TEZIの操作はコマンドライン上では行えず、GUIを操作する必要がある。
操作画面の取得には、HDMIは使用できない。VNCビュアーとVGAの2通りの方法が用意されている。

 

VNCビュアーを使用する
TEZIのインストールの際に使用したUSBを用いて、VNCビュアーで操作画面が取得できる。
この時のIPは 192.168.11.1 で固定されている。

操作画面を取得できたら、インストールしたいイメージを選択してダブルクリックする。
もし、ダウンロードして来たリファレンスイメージのアイコンがグレーアウトしていた場合、
選択したSoMとイメージが合っていないか、イメージが破損しているのいずれかが考えられる。

 

6.OSイメージのインストール
TEZIの指示に従い、操作すればインストールできる。

 

インストール終了後にリブートかシャットダウンが選べるが、どちらを選択しても問題はない。

コンソールはX25-Bottomから取得できる。