開発実績

2024年01月25日

Toradex社製SoMを使用したスーパーフォーミュラー搭載テレメトリーユニットの開発

Toradex社製SoMを使用したスーパーフォーミュラー搭載テレメトリーユニットの開発

概要

お客様名:株式会社M-TEC(無限)

弊社担当範囲:テレメトリーユニット

 

 

『テレメトリーシステムとは』

遠隔測定装置を意味し、観測対象から離れた地点からエンジンの状態など、車両の詳細な情報をリアルタイムに把握するためのシステムです。
車両に搭載されたテレメーター(自動計測電送装置)によって各種情報を電波で送信し、車外の基地で受信して記録を行います。

最先端マシンにおける走行中の挙動やドライバーの状態を把握することは非常に重要です。
1990年代から特にフォーミュラ1ではテレメトリーによりリアルタイムでデータを取得するということが可能になりました。
そうした貴重な情報を集めるテレメトリーユニットの開発を行いました。

 

『使用したToradex製品』

・インストールイメージ:カスタムイメージ(Yocto Project)
・ベースイメージ:Linux Reference Minimal Image
・開発時使用:Iris Carrier Board
・キャリアボード:Iris Carrier Board をベースに弊社にて設計及び基板製造

 

『Toradex使用のメリット』

・産業用として広い温度域に対応
-40℃~85℃
・豊富なインターフェースとドライバ
使用デバイスの評価が素早く行える
・開発環境が充実している
ドキュメント類が整備されている
Toradex製キャリアボードの回路図、ネットリストが公開されている
設計に関する情報が豊富に掲載されている
・故障解析の体制が整っている

ポイント

・M-TEC(無限)様ご依頼により、Toradex製SoMとカスタムボードを合わせたテレメトリーユニットを開発
・速度メーターの情報、ハンドルの挙動、外気温などはCAN通信で、ドライバーの心拍やマシンの位置情報、
オンボードカメラからの映像などの各種テレメトリーデータは各通信で、といった各種様々な情報をテレメトリーユニットから送信
・送信された情報の一部は、日本レースプロモーション様ご提供のレース視聴サービス『SFgo(エスエフゴー)』に使用

 

 

製品・技術が利用される環境やシーン

・スーパーフォーミュラカーという時速300kmを超える過酷な環境で鍛えられた信頼性をもって、各種モータースポーツマシンへの積載
・自動車をはじめとする各種機械の自動運転への転用
・基板設計/製造/ソフトウェア開発技術で、多様なIoTへの仕組み作り