ソリューション提案

Toradex を採用した製品が出荷されるまでの流れ

Toradex を採用した製品が出荷されるまでの流れ

日本サーキットは、Toradex 製品の代理店販売に加え、製品に対する開発も承っています。
Toradex 製品の良さを感じていただけましたら、SoM のパフォーマンスを更に発揮させるためのオリジナルなボード開発をお勧めします。
加えて弊社では、IoTサービスの相談も可能です。
貴社が時流に沿った製品を市場に提供し続けるためにも、こちらを検討されてはいかがでしょうか?

Toradex を採用した製品が出荷されるまでの流れ
  • ① 「きばん本舗」などから、SoM と標準ボードをご購入下さい。(弊社では調達についても、ご予算・ご要望等の御相談を承ります。)
  • ② ご購入後、開発へと進みます
    弊社では、最終製品を考慮し、貴社オリジナルボードを開発されることを提案します。もちろん、企画に応じた貴社との仕様検討も可能です。
  • ③ ご要望に応じた工程を承ります
    ・ハードウェア:基板設計、部品調達、組立
    ・ソフトウェア:OS 提供、アプリ開発
    loT接続:クラウド選定
  • ④ 試作品完成後、ご要望に応じた量産計画にも対応可能です。
               

IoT 時代にマッチするクラウドサービスを使ったToradex 製品のご紹介

IoT(Internet of Things)とは、単体で動作していた従来のモノ(デバイス, 電子機器, 車, 家電など)が、インターネットを介し仮想サーバであるクラウドサービス(※)に接続し、データ交換をするシステムのことです。

※ストレージ等のコンピュータ資源をネットワークサービスの形で提供する利用形態

Toradex製品(モノ)も従来は、産業用機器として現場で活躍することが主流でしたが、昨今のオフィス内パソコンからのデータ分析や機器操作といった要請に応え、インターネット接続を利用した例をご紹介いたします。

クラウドサービスを利用し、複数拠点にある Toradex 製品の機器データを集約。これにより一括での状況把握やグラフ化が簡単に出来るようになります。
クラウドサービスの組合せ次第で、カメラ映像を通じた監視、スマートフォンへの緊急通知、ストリーム配信、AI による画像認識など豊富な機能拡張も可能です。
また、Toradex 製品に必要最低限の情報を保持、クラウドサービスに秘匿性の高い情報を依拠することで、セキュリティ性に優れたシステム構築も可能です。

遠隔地や複数拠点にある Toradex 製品に対して、オフィス内のパソコンからクラウドサービスを経由し、ソフトウェアのメンテナンスや機能へのコマンド命令などが可能です。
これにより、保守員の確保やアフターサービスにかかる費用を低減することが可能です。
信頼性のあるソフトウェア鍵の利用により、マルウェアに対するセキュリティ面も担保されます。

Torizon Platform

・クラウドへの接続

SORACOM※など、特定のクラウドサービスを直接利用する(α)場合の接続手段もお気軽にご相談ください。
※弊社はSORACOM パートナースペースに参画。LTE接続に関してSORACOM社をご紹介できます。(https://soracom.jp/

・Torizon Platform とは

Toradex 社が提供するクラウドサービスです(※)。SoM 上の Torizon Core と通信を行います ()。
Toradex 製品や接続センサの状態監視、動作 OS/ アプリのリモートアップデートが可能です。
※Torizon Platform は「Amazon Web Services」上で運用され、その信頼性はAWSと同等。
加えてToradex社の製品は、AWS Partner Device認定(https://devices.amazonaws.com/search?kw=toradex&page=1)

Torizon Platforme
Torizon Platforme

利用設定のみ、開発不要かつ運用コストもかかりませんが、Torizon Platformでは有償プランやカスタマイズも相談が可能です。
Toradex 製品に必要最低限の情報を保持、クラウド、もしくはTorizon より提供された API を利用することにより、利用中のAWSやAzureといったクラウドサービスや貴社サーバとの連携が可能です ()

・Torizon Core とは

組込みLinux (debian)上に「docker※」と呼ばれるプラットフォームを搭載したOSパッケージです。
SoMへ簡単にインストール出来るイメージ形式で作られています。
SoM購入後、Toradexのホームページからダウンロードし、すぐに利用可能です。

Torizon Platform
※dockerは仮想マシンの働きをするオンラインプラットフォーム。コンテナを用いてアプリケーションを開発/配置/実行。各コンテナ内はOS/アプリを独立で動作させることが可能。(https://www.docker.com/)

Torizon利用により、組込みLinuxソフトウェアの開発と保守管理が容易にできます。
Torizonは世界各国で利用されているプラットフォームとしての信頼性が高く、OS構築やメンテナンスに時間やコストをかけずに済むため、貴社のリソースをアプリ開発(コンテナ利用)のみに集中させることができます。
アプリ開発についても、Toradex社よりdebianベースの組込みLinuxがコンテナとして提供されており、特別な知識を必要とせずに行うことができます。
加えて、セキュアブートとも密接に連携しており、不正アクセスに対しての安全対策が講じられています。
また、グラフィック表示(GPU)、動画再生(VPU)、AI機能(NPU)といった処理のチップが搭載されたSoMに対し、十分な性能として活用できるqt, GStreamer, TensorFlowといったライブラリ群も準備されています。
インターネット上に公開されている豊富なLinuxソフトウェア資産も活用できますので、アプリ開発工数の削減にも役立ちます。

Toradex製品は、Linuxパソコンとして扱うこともできます。
パソコンを併用せずに単体での作業も可能ですので、機器の導入コストを抑えられます。
SoM用ボードには、USB、モニタ、ネットワークといったコネクタも初期搭載されています(※)
※ボードによって接続可能なコネクタの種類や個数は異なる

Torizon Platforme

弊社は貴社がパソコン上でソフトウェアを開発する際に必要な開発SDK、Windowsツールといった環境の準備についてもサポートいたします。

Toradex 製品はハードウェアにも自信をもち、Torizon Coreと合わせ、ご購入後も高い品質を維持し続けます。
主要な規格に準拠しており、耐熱や振動などにも高い信頼性を持ちます。
(https://www.toradex.com/ja-jp/support/product-compliance)
Toradex 製品のライフタイムは、10 年以上の製品可用性(※)を確保しています。
※Verdin iMX8M Plus Quad 4GB Wi-Fi / Bluetooth IT の場合。確保供給期間である2036 年以降も供給可能。
また、Torizon Coreと連携することで、堅牢で安全なプラットフォームを供給し続けます。

Toradex 製品は、365 日 24 時間稼働といった過酷な環境にも耐え得る設計がなされています。
加えて、製品名称にITがついたToradex製品は温度センサが内蔵されており、Torizon Coreと連携することでCPU 温度状況(※)の遠隔監視を行うことも可能です。

※※耐久温度 : -40 度 から +85 度