Toradex開発の効率化(見える化)
当ページを開いてくださり、ありがとうございます。
このコラムでは、Toradex製品に関わるノウハウやチップス的な事柄を記載させていただきます。
今回も、評価などの目的で購入されたToradex製品(SoMと標準ボード)の再利用例をお話しさせていただきたいと思います。
それが、Redmineです。
中規模以上のプロジェクトを経験されている方なら、一度は触ったことがあるプロジェクト管理ツールの代表的なものの一つです。
しかし、これを自前で構築するのは大変。
ハードウェアとしてLinuxサーバー購入が必要な上、データベースの設定は複雑怪奇。
そこで、Toradex機器とコンテナ型のRedmine※を利用すれば、数分で目標達成。
※:https://hub.docker.com/_/redmine/
① Linuxの知識は深くない、データベースの違いが判らない、と言う方でも以下のコマンドで大丈夫。(OSはTorizon coreをインストールしておいてください)
$ docker run -d –name some-redmine redmine
② コンテナの起動が出来たら、エディタで「stack.yml」を新規作成して、以下の内容をコピーします。
-----
version: '3.1'
services:
redmine:
image: redmine
restart: always
ports:
- 8080:3000
environment:
REDMINE_DB_MYSQL: db
REDMINE_DB_PASSWORD: example
REDMINE_SECRET_KEY_BASE: supersecretkey
db:
image: mysql:latest
restart: always
environment:
MYSQL_ROOT_PASSWORD: example
MYSQL_DATABASE: redmine
-----
③ 以下のコマンドで、設定をアップデートします。
$ docker-compose -f stack.yml up
④ ここは少し時間がかかりますが、終了すると以下の様なメッセージでデーモンが起動されます。
redmine_1 | Puma starting in single mode…
redmine_1 | * Puma version: 6.1.1 (ruby 3.1.3-p185) (“The Way Up”)
redmine_1 | * Min threads: 0
redmine_1 | * Max threads: 5
redmine_1 | * Environment: production
redmine_1 | * PID: 1
redmine_1 | * Listening on http://0.0.0.0:3000
redmine_1 | Use Ctrl-C to stop
⑤ 後はいつものようにブラウザから「http://IPアドレス:8080」で作業が開始できます。
また、Torizon core (Docker)は並列処理に特化していますので、アプリの開発を行いながらでもプロジェクト管理が行えます。
Toradex製品は他にも多種な用途にお使いになれますので、倉庫に仕舞わずに是非ご活用ください。
ご希望等ございましたら、ご相談もお受けいたします。