Toradex Luna SL1680とは
Toradex Luna SL1680 は、Toradex が新たに展開する Pro Consumer / light industrial 向け製品群の旗艦となるシングルボードコンピュータとなり、
Toradex 公式では、消費者向け と 産業向け の中間を埋める位置づけの製品として説明されています。
Luna SL1680 は、外部情報ベースでは 4×USB 3.x Type-A、HDMI input/output、quad-core Cortex-A73 CPU、約8 TOPS級NPU などを備えており、映像入出力や UI、周辺機器接続を伴う用途で特徴を出しやすい構成です。
本稿では、Luna SL1680 を他Toradex製品や他社製品と比較し、長所と短所について記載いたします。
Luna SL1680 の主な仕様
Lunaの主な性能は下記となっております。
- CPU:quad-core Arm Cortex-A73、最大 2.1 GHz、SoC仕様上は up to 40000 DMIPS
- NPU:最大 7.9+ TOPS。Toradex 側では 8 TOPS(dense, INT8)級
- 動画・画像処理:ISP + VPU 構成。2160p60 の各種動画デコード、1080p60 のエンコード/トランスコード対応
- メモリ / ストレージ:最大 4 GB LPDDR4 系メモリ、最大 256 GB eMMC 構成
- 主な I/O:4×USB 3.x Type-A、HDMI input、HDMI output、MIPI DSI、dual MIPI CSI
- 動作温度:Typical Extended Temperature として -25°C ~ +85°C
- ソフトウェア / 運用:Torizon、VSCode Extension、remote updates / device monitoring / remote access に対応する位置づけ
- 本体サイズ : 85 x 56 mm ※Raspberry Pi 5やTinker Board 2Sと同等サイズ
他Toradex製品-Luna比較:長所
- 映像・UI用途と相性が良い
HDMI input/output と ISP + VPU を備えており、表示機能や映像入出力を伴う用途と相性が良い構成です。
また、quad-core Cortex-A73 / 最大 2.1 GHz、NPU 最大 7.9+ TOPS、Toradex 表記では 8 TOPS 級という構成も、映像・UI用途に向いていると言えます。
- 周辺機器を多く接続しやすい
4×USB 3.x Type-A を備えているため、USB カメラ、ストレージ、各種入力機器などを同時に使う構成を取りやすい点が分かりやすい強みです。
例えば、Verdin MallowボードではUSB Type-Aが2に対し、LunaではUSB Type-Aが4となります。
- ワンボード構成で扱いやすい
Luna は Single Board Computer であり、1ボードで評価や試作を始めやすい構成です。
- 費用負担を抑えやすい
Toradex 公式でも、Luna は既存の産業製品群と比較して、低価格を意識した位置づけとして案内されています。
https://www.toradex.com/single-board-computers/luna-sl1680#highlights
他Toradex製品-Luna比較:短所
- 本格的な産業用途向けの主力製品としては選びにくい
Luna は 消費者向け と 産業向け の中間を狙った製品であり、過酷な産業環境向けではありません。産業用途での信頼性や長期運用を最優先する用途では、Verdin iMX8M Plus の方が有力な候補です。
例えば、Verdin iMX8MP ITの正常動作範囲が-40℃~85℃に対し、Lunaでは-25℃~85℃となります。
- SoM+キャリアボード構成と比較して柔軟性が低い
SoM+キャリアボードの構成では使用しない機能に対してALTの切替・ボードの変更でその他の必要なIFへの切替が考えられます。
ワンボードの構成故、こう言った柔軟な対応がLunaでは難しくなります。
以上がLunaの紹介となります。
本記事が皆様のご参考になれば幸いです。

