コラム

2023年09月04日

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Colibri iMX6にOSイメージをインストールする方法(Colibri iMX6+IrisBoard)

Colibri iMX6にOSイメージをインストールする方法(Colibri iMX6+IrisBoard)

初めに

当ページを開いてくださり、ありがとうございます。
このコラムでは、Toradex製品に関わるノウハウやチップス的な事柄を記載させていただきます。

今回のコラムでは、Colibri iMX6にOSイメージをインストールする方法について説明していきます。

 

手順概要
1.キャリアボードにSoMを差し込む
2.電源を入れる
3.リカバリモードにする
4.TEZI (Toradex Easy Installerの略称) のインストール
5.Toradex側のサーバと通信する / OSイメージの入ったメディアを差し込む
6.GUIを操作してインストールするイメージを選択
7.OSイメージのインストール

使用するもの

1.SoM
Colibri iMX6
https://www.toradex.com/ja-jp/computer-on-modules/colibri-arm-family/nxp-freescale-imx6
or
Colibri iMX6ULL
https://www.toradex.com/ja-jp/computer-on-modules/colibri-arm-family/nxp-imx6ull

 

2.IrisBoard
https://www.toradex.com/ja-jp/products/carrier-board/iris-carrier-board

 

 

3.モニター
DVI-D モニター一式
or
USB TypeBケーブル + VNCビュアーをインストールしたPC

 

4.電源 (規格に沿ったもの)
製品例;スイッチングACアダプター12V5A ATS065T-P120
※わからない場合は手順詳細2を参照してください。

手順詳細

1.キャリアボードにSoMを差し込む
SoMをボードのX1のアダプタへ差し込みます。
この時、ボードに対して45度ほど傾けて差し込むと差し込みやすいです。
差し込んだ後ボードに平行になるようにSoMを倒し、カチッとなるまで押しましょう。

 

 

2.電源を入れる

 

番号 部品名 電圧
X17 284512-2 6 – 27V

 

 

X17と接続して、ボードに電源を供給できます。
電源投入後SoMに電源が入るので、次の手順に合わせてX17に接続してください。

 

 

 

3.リカバリモードに入る
リカバリモードに入るためのパッドはSoMとボードにそれぞれ用意されています。
どちらかのパッドをショートさせ、X17を電源ケーブルと接続し、6秒ほどショートさせたままにすることでリカバリモードにすることができます。
ただし、パッドをはんだ付けするなどの方法はOSイメージのインストール後の通常起動が行えなくなるのでやらないでください。
また、一度イメージをインストール済みの場合は起動時にX13からコンソールを取り、コンソール上でスペースキーを押すことでブートローダをコンソールを操作することができます。
ブートローダにコンソールで bmode usb と入力することでもリカバリモードに入ることができます。

 

 

 

 

Colibri iMX6の場合

 

 

Colibri iMX6ULLの場合

 

 

ボード上のpadを使用する場合
画像引用元:https://developer.toradex.com/easy-installer/toradex-easy-installer/loading-toradex-easy-installer/

4.TEZI (Toradex Easy Installerの略称) のインストール

Colibri  imx6イージーインストーラーダウンロードリンク(2023/06/01 現在)
https://artifacts.toradex.com/artifactory/tezi-oe-prod-frankfurt/dunfell-5.x.y/release/14/colibri-imx6/tezi/tezi-run/oedeploy/Colibri-iMX6_ToradexEasyInstaller_5.7.2+build.14.zip

X12とTEZIのインストーラーの入ったPCを接続し、PCでスクリプトを起動します。
・Windowsの場合 -> recovery-windows.bat
・Linuxの場合 -> recovery-linux.sh
5.
5-1.Toradex側のサーバと通信する
X15と外部ネットワークにつながっているEthケーブルを接続します。
インストールされたTEZIが自動で通信するため、基本的には設定項目はありません。

 

 

 

 

5-2.OSイメージの入ったメディアを差し込む
USB、もしくはMicroSDにイメージを入れ、ボードに差し込みます。
USB typeAの場合はX11(USB2.0)に差し込みます。
MicroSDの場合はX10に差し込みます。
※X10は裏面です。

 

 

 

 

6.GUIを操作してインストールするイメージを選択
TEZIの操作はコマンドライン上では行えず、GUIを操作する必要があります。
操作画面の取得には2通りの方法が用意されています。

 

 

6-1.DVI-D モニターの接続
X4と接続を行います。基本的には設定項目はありません。
GUIを操作するためにマウスが必要となりますので接続します。
USB typeAの場合はX11(USB2.0)に接続します。

 

 

 

 

6-2.VNCビュアーを使用する

 

 

TEZIのインストールの際に使用したUSBを用いて、VNCビュアーで操作画面が取得できます。
この時のIPは 192.168.11.1 で固定されています。
※UltraVNC Viewerを使用して確認しており、他のアプリケーションでは確認していません。

 

 

1 or 2のどちらかのやり方で操作画面を取得できたら、インストールしたいイメージを選択してダブルクリックします。
もし、ダウンロードして来たリファレンスイメージのアイコンがグレーアウトしていた場合、
選択したSoMとイメージが合っていないか、イメージが破損しているのいずれかが考えられます。

 

7.OSイメージのインストール
後はTEZIの指示に従い、操作していただければインストールできます。

 

インストール終了後にリブートかシャットダウンが選べますが、どちらを選択していただいても構いません。
インストール後のLinuxコンソールの出力先はUART-Aです。
X13からコンソールを取ることができます。

 

以上、簡単ではございますが開発の一助となれば幸いです。