コラム

2022年07月13日

ToradexOSの種類(製品購入直後の皆様へ)

ToradexOSの種類(製品購入直後の皆様へ)

ソフトウェアのOSについて話します

当ページを開いてくださり、ありがとうございます。
このコラムでは、Toradex製品に関わるノウハウやチップス的な事柄を記載させていただきます。

前回、LinuxをベースにしたOSを採用していることをお話いたしました。
今回は、3種類のOSそれぞれについての特徴を説明したいと思います。

 

  • Reference Minimal Image
    yocto projectのBSP3.1※1をベースとしたテキストインターフェース(CUI)のLinuxイメージです。
    一般的なLinuxのツール類が内包され、インストール後すぐにお使いになれます。
    最終製品で画面出力を必要とされないお客様に最適です。

 

  • Reference Multimedia Image
    上記のMinimal Imageに、wayland, weston※2と言うディスプレイサーバーやデスクトップ等(GUI)を搭載したLinuxイメージです。
    MS-Windowsと同じようにマウスが使える画面ですので、マルチタスク的な並行作業に向いています。
    CPUメーカーのNXPより動画ツール(gstreamer)も提供されており、VPUを利用した動画再生も快適に行えます。(※デコーダ搭載SoM利用時)
    また、ディスプレイドライバを切替えればタッチパネルにも対応できますので、パネル付の製品を検討されているお客様に最適です。

 

  • Torizon Core Image
    Linuxに、docker※3と言うプラットフォームを搭載したイメージです。
    コンテナを用いたマルチプラットフォームを構築できます。
    ToradexのOTAアップデートサービス※4を利用できるイメージはこちらのみになります。

 

 

※1: 別称dunfell(記載時点のバージョン)。予告なく変更になることがございます。
https://developer.toradex.com/linux-bsp/how-to/build-yocto/build-a-reference-image-with-yocto-projectopenembedded/

※2: ディスプレイサーバとクライアント間の通信方法を記述した通信プロトコル (Wikipediaより引用)
https://wayland.freedesktop.org/

※3: コンテナ仮想化を用いてアプリケーションを開発・配置・実行するためのオープンプラットフォーム (Wikipediaより引用)
https://www.docker.com/

※4: OSのアップデートやコンテナのメンテナンスなどをオンラインで行えるサービス
https://www.toradex.com/ja-jp/torizon#pricing