コラム

2023年08月24日

Verdin iMX8にOSイメージをインストールする方法(Verdin iMX8 + Development Board)

Verdin iMX8にOSイメージをインストールする方法(Verdin iMX8 + Development Board)

初めに

当ページを開いてくださり、ありがとうございます。
このコラムでは、Toradex製品に関わるノウハウやチップス的な事柄を記載させていただきます。

今回のコラムでは、Verdin iMX8にOSイメージをインストールする方法について説明していきます。

 

手順概要
1.キャリアボードにSoMを差し込む
2.電源を入れる
3.リカバリモードにする
4.TEZI (Toradex Easy Installerの略称) のインストール
5.Toradex側のサーバと通信する / OSイメージの入ったメディアを差し込む
6.GUIを操作してインストールするイメージを選択
7.OSイメージのインストール

使用するもの

1.SoM

Verdin iMX8MPlus
https://www.toradex.com/ja-jp/computer-on-modules/verdin-arm-family/nxp-imx-8m-plus
or
Verdin iMX8MMini
https://www.toradex.com/ja-jp/computer-on-modules/verdin-arm-family/nxp-imx-8m-mini-nano

 

2.Verdin Development Board
https://www.toradex.com/ja-jp/products/carrier-board/verdin-development-board-kit

 

3.モニター
HDMI モニター一式
or
USB TypeCケーブル + VNCビュアーをインストールしたPC

 

4.電源(規格に沿ったもの)

製品例;スイッチングACアダプター12V5A ATS065T-P120

※わからない場合は手順詳細2を参照してください。

手順詳細

1.キャリアボードにSoMを差し込む

SoMをボードのX1のアダプタへ差し込みます。
この時、ボードに対して45度ほど傾けて差し込むと差し込みやすいです。
差し込んだ後ボードに平行になるようにSoMを倒し、カチッとなるまで押しましょう。

 

2.電源を入れる

このボードには電源のアダプタが2つあり、どちらを使用しても問題ありません。
ただし、両方同時には使用しないでください。

   

電源電圧は基本的には12V(±10%)が望ましいです。
電源投入後SW2を押すことでSoMに電源が入りますが、まだSoMに電源は入れなくていいです。

 

3.リカバリモードにする

SW3を押したまま、SW2を押してSoMに電源を投入し、
SW2は離してSW3を6秒ほど押したままにすることでリカバリモードにすることができます。

 

4.TEZI (Toradex Easy Installerの略称) のインストール

ホストPCにTEZIのインストーラーを入れます。

 

Verdin iMX8M Plus イージーインストーラーダウンロードリンク(2023/06/01 現在)
https://artifacts.toradex.com/artifactory/tezi-oe-prod-frankfurt/dunfell-5.x.y/release/14/verdin-imx8mp/tezi/tezi-run/oedeploy/Verdin-iMX8MP_ToradexEasyInstaller_5.7.2+build.14.zip

 

Verdin iMX8M Mini イージーインストーラーダウンロードリンク(2023/06/01 現在)
https://artifacts.toradex.com/artifactory/tezi-oe-prod-frankfurt/dunfell-5.x.y/release/14/verdin-imx8mm/tezi/tezi-run/oedeploy/Verdin-iMX8MM_ToradexEasyInstaller_5.7.2+build.14.zip

 

X34とTEZIのインストーラーの入ったPCを接続し、PCでスクリプトを起動します。
・Windowsの場合 -> recovery-windows.bat
・Linuxの場合 -> recovery-linux.sh

 

5.Toradex側のサーバと通信する / OSイメージの入ったメディアを差し込む

Toradex側のサーバと通信する
X25(Plusを使用している場合はX35でも可)と外部ネットワークにつながっているEthケーブルを接続します。
インストールされたTEZIが自動で通信するため、基本的には設定項目はありません。

 

OSイメージの入ったメディアを差し込む
USB、もしくはSDにイメージを入れ、ボードに差し込みます。
USB typeAの場合はX53(USB3.0)に差し込みます。
SDの場合はX55に差し込みます。

   

 

6.GUIを操作してインストールするイメージを選択
TEZIの操作はコマンドライン上では行えず、GUIを操作する必要があります。
操作画面の取得には、DVI-DモニターとVNCビュアーの2通りの方法が用意されています。

 

HDMI モニターの接続
X37と接続を行います。基本的には設定項目はありません。
GUIを操作するためにマウスが必要となりますので接続します。
USB typeAの場合はX53(USB3.0)に接続します。

 

VNCビュアーを使用する
TEZIのインストールの際に使用したUSBを用いて、VNCビュアーで操作画面が取得できます。
この時のIPは 192.168.11.1 で固定されています。

操作画面を取得できたら、インストールしたいイメージを選択してダブルクリックします。
もし、ダウンロードして来たリファレンスイメージのアイコンがグレーアウトしていた場合、
選択したSoMとイメージが合っていないか、イメージが破損しているのいずれかが考えられます。

 

7.OSイメージのインストール
TEZIの指示に従い、操作していただければインストールできます。

 

インストール終了後にリブートかシャットダウンが選べますが、どちらを選択していただいても構いません。
インストール後のLinuxコンソールの出力先はUART3です。
X66からコンソールを取ることができます。

 

以上、簡単ではございますが開発の一助となれば幸いです。